王将戦

第63期王将戦七番勝負第6局

渡辺王将に羽生三冠が挑戦している第63期王将戦七番勝負。
第5局は107手で渡辺王将が勝ちました。
これでシリーズ成績は渡辺王将の3勝2敗となり、タイトル防衛に王手をかけました。

戦型は角換わり。
竜王戦で戦われた羽生・森内戦をベースにした、最前線の戦いでした。
ベースとなる戦いは、後手の森内名人(当時)が勝ち、そのまま竜王に挑戦・奪取となった将棋です。
羽生三冠としては、後手側の優秀さを感じて、タイトル戦に持ってきた、というところでしょうか。

対する渡辺王将は、▲3五歩と手を変え、激しい戦いに。
途中で飛車が捕まったところでは、先手苦しいか?とも思われました。
ところが、金の質駒を計算に入れつつ、角を切って寄せに行ったのが鋭手で、見事飛車が生還し、難しいながらもそのまま寄せ切った格好です。

カド番に追い込まれた羽生三冠。
第6局は渡辺王将が後手なので、また振り飛車か、あるいは相居飛車の研究手が飛び出すかもしれません。
羽生三冠が対策に頭を悩ませているのではないか、と想像します。

第63期王将戦七番勝負第6局
渡辺明(わたなべ・あきら)王将 対 羽生善治(はぶ・よしはる)三冠
2014年3月12・13日(水・木)
9:00~
<さんべ荘>島根県大田市三瓶町志学2072-1

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