棋王戦

第40期棋王戦五番勝負第2局

渡辺明棋王に羽生善治名人が挑戦している第40期棋王戦五番勝負。
第1局は103手で渡辺棋王の勝ちとなりました。
先手番で幸先の良い1勝です。

では、第1局を振り返りましょう。

第40期棋王戦五番勝負第1局-1

振り駒の結果、先手が渡辺棋王になりました。
初手▲7六歩に対して、後手の羽生名人は△3四歩と角道を開け、横歩取りを目指します。
1日制の対局ならあるいは、という予想でしたが、いきなり来るとはびっくりしました。
対する渡辺棋王は、中住まい▲3八銀型。
前期棋王戦の第1局でも後手の形は違いますがこの形を指されていて、有力視されていることがわかります。

第40期棋王戦五番勝負第1局-2

 
後手は陣形を低く構え、端の位を取ります。
通常であれば8一の桂馬を使いたいところですが、△7四歩が飛車の横利きを止めて危険な意味を含むそうです。
そして、端攻めを敢行した羽生名人。
成否はいかに?

第40期棋王戦五番勝負第1局-3

羽生名人は、自分から仕掛けた1筋を謝りました。
端を詰められ損をしたようですが、1七に香が浮いていて、渡辺棋王の感想にも先手陣がまとめづらいとあります。
素人にはできないバランスのとり方ですね。
この後、渡辺棋王も▲1九飛~▲2九飛と苦心の手順が続きました。

第40期棋王戦五番勝負第1局-4

「なんだこれは?」
と、渡辺棋王がつぶやいた手がこの△3七歩。
これに対する応手は、普通であれば玉に近づける▲4八金です。
しかし、それには飛車を取って△1八飛が厳しくなります。
ここは▲3九金がその狙いを外した一手で、形勢不明の将棋が続いていきます。

第40期棋王戦五番勝負第1局-5

少し前に指された△3四銀があまり良くなかったとの感想で、やや先手持ちの終盤戦。
この▲6六金を上がらせたのが羽生名人の深い読みで、後の変化で▲6六飛と回る余地がなくなるメリットがあります。
とても、高度な内容ですね。
この後、▲8三角成で飛車が取れる形になっては、さすがの中原囲いも持ちません。
以下、トッププロ的には難しいところもなく、分かりやすく寄せきって、渡辺棋王の勝ちとなりました。

次局は羽生名人が先手になります。
朝日杯の決勝で中飛車穴熊を持ってきており、次の戦型予想は難しいところです。
本命は角換わり、対抗は相掛かり、と予想してみます。

余談ですが、この将棋もソフトを使いながら検討をしていました。
92手目の△2七桂までは互角の形勢で、そこから先手良しに。
ニコニコ生放送のコメントに「二人の将棋はソフトにも分からない」という旨のものがあり、解析してみて深くうなづきました。
やはり、人間同士の戦いは見ていて面白いですね!

第40期棋王戦五番勝負第2局
渡辺明(わたなべ・あきら)棋王 対 羽生善治(はぶ・よしはる)名人
2015年2月21日(土)
9:00~
<北國新聞会館>石川県金沢市南町2-1
立会:石田和雄(いしだ・かずお)九段

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