女流王座戦

加藤桃子女王が女流王座に復位

加藤桃子女王と西山朋佳奨励会二段が女流王座のタイトルを争う第4期女流王座戦五番勝負。
第3局は118手で加藤女王が勝ちました。
シリーズ成績を3連勝とし、女流王座獲得です。

では、第3局を振り返りましょう。

第4期女流王座戦五番勝負第3局-1

 
第3局は西山奨励会二段の先手でした。
第1局と似たような形になりましたが、先手が▲3八銀を保留しているのが工夫の一手。
第1局と同じように△4四歩~△4三銀を目指すと、△4四歩の瞬間に▲5五歩の仕掛けが生じ、もし△5五同歩だと▲5四角で一本取れます。

第4期女流王座戦五番勝負第3局-2

 
後手の駒組みが悪かった可能性があるそうで、先手としては満足な展開。
この▲9六角の筋違い角もこの場合の好着想で、後手の桂頭が実に守りにくいです。

第4期女流王座戦五番勝負第3局-3

今、先手が8九にいた飛車を中央に展開した局面。
気持ちのいいさばきに見えて、西山奨励会二段は「終わってるんじゃないか」と、言います。
ここで△7七歩成という手があり、▲同銀は△6五銀、▲同金は△6五銀~△6八角があります。
加藤女王は▲5三桂成でダメと読んでいたそうですが、西山奨励会二段の読みはそこから△同銀▲同飛成△7八とでダメと思っていたようです。

第4期女流王座戦五番勝負第3局-4

△7七歩成を逃したことで、先手優勢の将棋でしたが、このあたりではすでに怪しくなっています。
ここで、次の一手に出てくるような手筋の一着があります。
正解は▲4九銀。
この一手で後手の駒の働きが悪くなり、攻めが一手遅れるのです。

第4期女流王座戦五番勝負第3局-5

紆余曲折あり、ギリギリの終盤戦になったところ。
この歩頭桂が、かっこいい一手です。
取れば△2七銀ですから▲2八玉とかわすのですが、この場合は△6五銀と桂馬を取った手が詰めろになります。
以下、手順に角まで取られては、成す術がありません。

3連勝で女流王座復位を決めた加藤女王。
女王と合わせて、女流二冠となりました。
奨励会員が参加できる女流棋戦2つを制覇し、とても素晴らしいことです。
ぜひ奨励会の方でもいい結果を残してほしいですね。

加藤女流二冠、タイトル復位おめでとうございます!

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