女流王座戦

里見香奈女流五冠が女流王座を防衛!

里見香奈女流王座に加藤桃子女王が挑戦していた第7期女流王座戦五番勝負。
第5局は105手で里見女流王座の勝ちとなりました。
シリーズ成績を3勝2敗とし、女流王座防衛です。

では、第5局を振り返りましょう。

 第7期女流王座戦五番勝負第5局-1

第5局は改めて振り駒が行われ、里見女流王座の先手となりました。
初手▲5六歩と中飛車を目指した里見女流王座に、研究してきましたとばかりにノータイムで飛ばす加藤女王。第3局で▲7五歩と仕掛けられた将棋の修正案として△5二飛と手を変えてきました。第3局の感想戦で出ていた変化です。
それを見た里見女流王座も研究してきましたとばかりに37手目までノータイム。今回もお互いの意地と研究がぶつかりあう将棋になりました。

 

 第7期女流王座戦五番勝負第5局-2

△9四歩に1分記録され、ここでようやく手が止まりました。△9四歩は次に△7三桂と跳ねる準備で、攻めの棋風の加藤女王らしい選択です。代わる手としては、後手の角が壁形になっているので△3三角~△2二玉と玉形を整備する指し方もあったところです。
図で里見女流王座は36分の考慮に沈みました。次の△7三桂より価値の高い手を指したいところですが、意外にそれが難しい局面。
里見女流王座の結論は▲6八金でした。

 

 第7期女流王座戦五番勝負第5局-3

5筋を押さえている後手の歩を取ろうと▲4七銀と守り駒を使っていった里見女流王座。離れ駒ができた瞬間に△5四金と決戦に出た加藤女王。5筋で激しく火花が散っています。
図は▲5四銀打と重ね打ちしたところ。先手も飛車取りになっているので忙しい局面です。
実戦は△5八銀不成と飛車を取ってから、△5二飛と逃げました。駒得できたので後手がポイントを挙げたようですが、2二の角が壁形なので、一抹の不安が残ります。

 

 第7期女流王座戦五番勝負第5局-4

2枚の銀が後手の玉頭に迫り、先手が指しやすい局面です。攻めるだけなら▲3三銀打ですが、放置されるとその後が意外と続きません。
里見女流王座は▲8三銀と打ちました。飛車を狙いつつ、真の狙いは桂馬。持ち駒の銀でそっぽの桂馬を取るのは効率が悪いようですが、それを3三に打つと詰めろになるため、速い攻めになります。
飛車の横利きを消して▲3三桂の攻めが詰めろで厳しいので、銀桂交換の駒損でも指せる。長い手数が読めるとこういった組み立て方もできるようになります。

 

第7期女流王座戦五番勝負第5局-5

後手玉だけ終盤戦という状況で、先手勝勢と言って差し支えない局面になりました。
7七の角に活を入れる▲8八角打が決め手と言って良いでしょう。△8九飛成なら▲5五角と王手飛車取りで飛び出せます。
やむなく加藤女王は△7七飛成と角を取りましたが、▲7七同桂と取り返した手が金取りに当たって味の良い活用になります。

 
この後▲8五桂~▲7三桂成と飛車を取る大戦果を挙げ、里見女流王座が押し切りました。
2連敗スタートからの3連勝で逆転防衛を決めた里見女流五冠。
第1・3・5局と同じ形で戦い、結果も残すところはさすがとしか言いようがありません。
本シリーズ中に倉敷藤花も防衛され、日程的にも大変だったことでしょう。また年明けには女流名人戦の防衛戦も始まります。

里見香奈女流五冠、女流王座防衛おめでとうございます!

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