王座戦

第63期王座戦五番勝負第3局

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羽生善治王座に佐藤天彦八段が挑戦している第63期王座戦五番勝負。
第2局は115手で佐藤天八段の勝ちとなりました。
シリーズ成績を1勝1敗とし、拮抗した勝負になっています。

では、第2局を振り返りましょう。

第63期王座戦五番勝負第2局-1

第2局は佐藤天八段の先手です。
羽生王座の2手目△8四歩に、角換わりを指向しました。
佐藤天八段は▲7六歩△8四歩▲2六歩の出だしで勝率8割(直近20局)という、驚異的な数字を残しています。
羽生王座の対応策は、△6五歩の位取りでした。
これは専守防衛の構えで、千日手辞さずの姿勢を取ることもあります。ただ、最近では珍しい指し方のようです。

 

第63期王座戦五番勝負第2局-2

この形の基礎知識として、この局面で先手から仕掛けるとうまくいかず、後手が一手動かすとそれが成立します。これは▲4八金・▲2九飛型でも同じです。
ですので、この局面ではお互いに相手の手番のほうが都合がいいのです。
△9二飛と奇妙なところに動かすのも、▲6八飛~▲4八飛~▲2八飛に、△6二飛~△9二飛~△8二飛と対応するためです。

 

第63期王座戦五番勝負第2局-3

この局面は前例があり、手順は違いますが王将戦第2局と合流しています。
その1局は△5五銀と出たのですが、羽生王座はその進行に自信が持てなかったそうです。
確かに王将戦では後手から攻める展開になったものの、一時は角損になり、綱渡りの細い攻めをつないでいく将棋でした。
羽生王座は△4二金引とあくまで待機策を採り、先手の動きを待ちました。

 

第63期王座戦五番勝負第2局-4

先手が銀を繰り替えている間に、後手は攻めの形を作りました。
しかし、▲4六角が攻防の角で、後手の攻めをけん制しています。
感想戦ではこの辺りの変化を深くやっていて、要約すると、9筋の香車を捨てて一歩を手に入れ、6筋に継ぎ歩をして銀桂をさばこうというもの。
しかし、いずれも後手が自信ないとのことで、ソフトも500~600点台で先手良しと判断しています。

 

第63期王座戦五番勝負第2局-5

攻め駒を全部さばき、一見後手が良さそうですが、形勢としては難しい局面です。
ここで△7五歩と攻めを続けた方が良かったというのは感想戦でのコメント。
と、いうのは、本譜の△6四歩ではこの後の攻めが難しく、先手の▲8五歩~▲8六金~▲8四歩という手順に対して、持駒の角銀を手放さざるを得なかったためです。
後手の攻めを受け止め、玉頭からの反撃を決めた佐藤天八段が、うれしいタイトル戦初勝利です。

次局は羽生王座の先手番です。
おそらく佐藤天八段が横歩取りに誘導してくるので、それに乗るのではないかと予想します。

第63期王座戦五番勝負第3局
羽生善治(はぶ・よしはる)王座 対 佐藤天彦(さとう・あまひこ)八段
2015年9月24日(木)
9:00~
<龍言>新潟県南魚沼市坂戸山際79
立会:大内延介(おおうち・のぶゆき)九段

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第63期王座戦五番勝負 第3局 羽生善治王座 vs 佐藤天彦八段
大盤解説は13:00~
解説:村山慈明(むらやま・やすあき) 七段
聞き手:山口恵梨子(やまぐち・えりこ)女流初段

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