竜王戦

第28期竜王戦挑戦者決定三番勝負第3局

9月14日(月)に第28期竜王戦挑戦者決定三番勝負の第3局が行われます。
ここまで両者1勝1敗の五分。
挑戦者の行方は次局に持ち越されました。

では、第2局を振り返りましょう。

第28期竜王戦挑戦者決定三番勝負第2局-1

 
第2局は渡辺棋王の先手です。
第1局に続き、矢倉となりました。
今度は早囲いではなく、金矢倉の脇システムですね。
前例も多くある将棋で、この△4二角は、角を引いて▲9六歩をとがめようという狙いです。

 

第28期竜王戦挑戦者決定三番勝負第2局-2

 
お互いに棒銀で攻めるというのはプロではなかなか珍しいのではないでしょうか。
あらかじめ攻めをかわしておく▲7九玉がタイトル戦にも表れた手法です。
ただ、▲9六歩をとがめているという意味では、形勢はともかく後手気分良しといえそうです。

 

第28期竜王戦挑戦者決定三番勝負第2局-3

後手は棒銀の端攻めでポイントを挙げました。
渡辺棋王は自身のブログで「9筋を詰められたところでは苦しい」と書かれています。
先手の攻めとしては▲2四歩△同銀▲4五桂がひとつの筋ですが、一歩渡すと△9七歩成▲同香△9六歩で損をしてしまいます。
次の一手は難しいところですが、渡辺棋王の▲4五桂は「つんのめった」といいます。
桂馬を取られないように▲4六歩と打つのですが、それでは角筋が止まるので攻めに困ってしまいます。代えて▲4八飛が良かったそうです。

 

第28期竜王戦挑戦者決定三番勝負第2局-4

後手の△3六歩や△4七歩が先手の動きを封じており、渡辺棋王も▲8八玉と入るくらいでした。
ただし、「全く囲いの意味がないことは良くわかりました。(渡辺明ブログ)」とのことです。
そこでじっと跳ねた△7三桂が遊び駒の活用で味の良い一手です。
見習いたいところですね。

 

第28期竜王戦挑戦者決定三番勝負第2局-5

4四銀の当たりを放置して、△8六歩と突き捨てを入れた永瀬六段。決めに行きました。
次の一手は渡辺棋王も「ウッカリ(渡辺明ブログより)」されていたそうで、その一手は△8五桂打。
歩がないので桂馬で代用です。
控室の検討によると▲4四歩の攻め合いでは勝てないという結論が出たそうですが、ソフトはなんと先手良しといいます。
深く検討させてないのでどうなるかわかりませんが、こんなに評価が真逆になるのは珍しいケースです。

この後、永瀬六段が一手勝ちをおさめ、挑戦権に望みをつなぎました。
ここまでの流れだけで考えると第3局も相居飛車の戦いになるのかなと予想します。
 
 
第28期竜王戦挑戦者決定三番勝負 第3局
渡辺明(わたなべ・あきら)棋王 対 永瀬拓矢(ながせ・たくや)六段
2015年9月14日(月)
10:00~
東京将棋会館

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