竜王戦

第28期竜王戦七番勝負第3局

糸谷哲郎竜王に渡辺明棋王が挑戦している第28期竜王戦七番勝負。
第2局は68手で渡辺棋王が勝ちました。
シリーズ成績を1勝1敗とし、タイスコアに戻しました。

では、第2局を振り返りましょう。

第28期竜王戦七番勝負第2局-1

第2局は糸谷竜王の先手です。
渡辺棋王は竜王戦七番勝負で後手番の角換わりを受けて立つことが多かった印象があります。
出だしは角換わり模様でしたが、分岐点の6手目までで12分考えられていました。
図の飛車ぶつけは手法としてよくあり、△1四歩▲3六歩がない形では、前期竜王戦挑戦者決定戦三番勝負でも登場しました。

 

第28期竜王戦七番勝負第2局-2

 
△1四歩が入っている違いは、この△1三桂に表れました。
△3三桂もありますが、△3三角を消すので角の働きが弱くなってしまいます。
端歩ひとつで結論が変わってしまうのは、横歩取りの急戦定跡ではよくあることで、持久戦調のこの場合はどうなることでしょうか。

 

第28期竜王戦七番勝負第2局-3

渡辺棋王は△6二玉と右側にある美濃囲いに玉を納め、攻めをもくろんでいます。
先手としては、美濃の弱点である玉頭から行きたいところです。
糸谷竜王は▲7七桂から7筋を狙う構想でしたが、この後のことを考えるとイマイチだったようです。
代案としては、▲5六馬と引き8筋の歩を伸ばすのが良かったそうで、歩で攻めることができれば効率が良いですね。
▲7七桂は△8九飛のキズを作っていることも見逃せません。

 

第28期竜王戦七番勝負第2局-4

 
糸谷竜王の玉頭攻めに対して、1五にいた角を切り飛ばした渡辺棋王。
こうなると、後手の攻め駒がさばけて、△1四歩~△1三桂が成功したとみて良いでしょう。
冷静に局面を眺めると、1二の馬の働きも気になってきますので、代案の▲5六馬からの攻めのほうが良かったこともうなづけます。

 

第28期竜王戦七番勝負第2局-5

渡辺棋王が一気に攻め切るかと思われましたが、一回玉頭に手を戻したのが戦上手な対応でした。こうなると、後手の美濃囲いは堅くて遠いですね。
玉頭の脅威を緩和してから、歩頭に角を飛び出して、派手に決めました。
そして、このまま投了図に。
以下、▲4六同歩には△同龍以下詰みとなります。

 
次局は渡辺棋王の先手番です。
開幕前の大方の予想に反して横歩取りシリーズになっているので、このままそうなっても面白いかなと思います。
 
 
第28期竜王戦七番勝負第3局
糸谷哲郎(いとだに・てつろう)竜王 対 渡辺明(わたなべ・あきら)棋王
2015年11月5・6日(木・金)
9:00~
<別格本山 總持院>和歌山県伊都郡高野町高野山143
立会:淡路仁茂(あわじ・ひとしげ)九段
解説:久保利明(くぼ・としあき)九段

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第28期竜王戦 七番勝負 第3局初日 糸谷哲郎竜王 vs 渡辺明棋王
解説:所司和晴(しょし・かずはる)七段
聞き手:安食総子(あじき・ふさこ)女流初段

第28期竜王戦 七番勝負 第3局2日目 糸谷哲郎竜王 vs 渡辺明棋王
解説:加藤一二三(かとう・ひふみ)九段
聞き手:山田久美(やまだ・くみ)女流四段

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