倉敷藤花戦

倉敷藤花戦の挑戦者は伊藤沙恵女流二段

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9月25日(月)に第25期倉敷藤花戦の挑戦者決定戦が行われました。
挑戦者決定戦に進出したの甲斐智美女流五段と伊藤沙恵女流二段です。

では、挑戦者決定戦を振り返りましょう

第25期倉敷藤花戦挑戦者決定戦-1

振り駒の結果、甲斐女流五段の先手番となりました。
居飛車振り飛車どちらも指せる甲斐女流五段は、本局3手目▲2六歩から居飛車へ。
伊藤女流二段は△4四歩から得意の矢倉を選択しました。
先手は攻防ともに良い形を作り先攻を目指しますが、「ここで仕掛けられるとは思っていなかった(甲斐女流五段)」という仕掛けを伊藤女流二段は敢行します。
ここで後手から先攻されるなら▲1六歩を省略して先に攻めることになりそうです。
ちなみにソフトに聞いたら、同じ端歩でも▲1六歩より▲9六歩を推奨しており、なるほどと思いました。

 

第25期倉敷藤花戦挑戦者決定戦-2

前図から数手進んだところです。先手は桂馬を取ることができそうで、 後手は取られる前に何か手を作らなくてはいけません。
実戦は▲同銀△6六歩と進みました。
ここでは▲6八銀と引く面白い手段があり、△6六歩には▲7六金△6七歩成▲同銀△3九角成▲6八飛と進めて、本譜より金銀の連結が良く、飛車の働きも良いです。
これはソフトの指摘で、まるでパズルみたいですね。

 

第25期倉敷藤花戦挑戦者決定戦-3

後手は攻めることによって、馬を作り、桂馬を逃げることに成功しました。▲7三歩成が空成りで、先手は悔しい限りです。
ここで継続手をどうするかが悩ましいところ。
伊藤女流二段は△5五歩と突き捨てました。控え室ではこれが一本筋という評判で、後にたたきや底歩を作っています。
他には△3五歩という手段もあり、▲同銀なら△3六歩で桂馬が取れますし、▲同角なら角筋がそれるのでより攻めやすくなります。

 

第25期倉敷藤花戦挑戦者決定戦-4

「これがぴったり」と甲斐女流五段の感想があるように、図の△5六桂が上手い手段でした。
一歩を補充しながら、金に当てています。
△5六桂に対して金を逃げる▲6九金は自然ですが、続く△5七歩が一歩取った効果で、後手が2枚換えをすることに成功しました。
△5七歩では△5四金と出ていく攻めも有力で、角を攻めながら先手玉の上部を押さえる一石二鳥の手段となります。

 

第25期倉敷藤花戦挑戦者決定戦-5

「ここは意外に……馬が厚いから(甲斐女流五段)」、「わからなくなった(伊藤女流二段)」と、 いうコメントから、 両者は意外に難しい局面と捉えていたようです。
後手は飛車が遊んでおり、なおかつ5六の桂取りも残っていて忙しい局面です。
そこで△4八銀という手をひねり出した伊藤女流二段。
これに対して、▲2八角が良かったそうで、3七の桂馬を取られてはいけないことが重要な局面でした。
実戦は▲1七角だったため、△3七銀成~△3六成銀と駒を補充することができ、先手玉を寄せ切ることができました。 やはり駒の損得は大事ですね。

 
伊藤女流二段は今回の勝利でタイトル戦登場は3回目に、倉敷藤花戦は初挑戦です。
里見香奈倉敷藤花とは、今期の女流王位戦でフルセットまで戦ったことが記憶に新しいところ。
今シリーズも盛り上がりそうです。

三番勝負の日程は以下の通りです。
第1局 11月7日(火) 東京・将棋会館
第2局 11月26日(日) 倉敷市芸文館
第3局 11月27日(月) 倉敷市芸文館

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倉敷藤花戦中継

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