マイナビ女子オープン

第10期マイナビ女子オープン五番勝負第3局

加藤桃子女王に上田初美女流三段が挑戦している第10期マイナビ女子オープン五番勝負。
第2局は104手で加藤女王の勝ちとなりました。
シリーズ成績を2連勝とし、防衛に王手をかけました。

では、第2局を振り返りましょう。

第10期マイナビ女子オープン五番勝負第2局-1

第2局は上田女流三段の先手番です。初手▲5六歩と中飛車宣言の出だしに、加藤女王は角道を開けずに駒組みを進めました。
これは超速▲3七銀戦法を後手番でやろうという狙い。角道を開けないことが戦法成立の条件となるのですから、将棋とは不思議なものです。
それを見て、角道を止めたのが細かい駆け引き。
序盤から見どころの多い将棋です。

 

第10期マイナビ女子オープン五番勝負第2局-2

先手は指したい手がたくさんあり、例えば▲3六歩や▲1六歩は美濃囲いを発展させる好手段ですね。
後手としてはそれを許すと形勢はともかく戦いづらくなるので、動けるなら動きたいところです。
この△7五歩は「ここで仕掛けられるとは思っていませんでした」という上田女流三段の感想があるように、完全に虚を突かれたそうです。

 

第10期マイナビ女子オープン五番勝負第2局-3

前図から先手は角を成り、後手は飛車を成っての攻め合いになりました。
後手は7四の銀や8一の桂が遊んでいるので攻めの手段に乏しく、とりあえず△9九龍と香車を補充するくらいかという局面。
そこでズバッと切った△4九龍が鮮烈な一手でした。加藤女王らしい攻めの手です。継続手はいかに?

 

第10期マイナビ女子オープン五番勝負第2局-4

前図から▲同飛△4八歩▲同飛△5七金でこの局面になりました。
2四の角が4六の金をねらっていて、負担になっているところが先手の辛いところです。
負担になっているのなら、と、▲4七金の引く手はあったそうで、感想戦では△4六桂▲4九銀でまだまだ大変となったそうです。
本譜は▲4九飛打と自陣飛車で踏ん張りました。

 

第10期マイナビ女子オープン五番勝負第2局-5

前図から後手は飛車を取り、返す刀で△6八飛と打ちました。タダです。
しかし、▲同飛には△4六角と金を取った手が飛車取りと△3六桂を狙っており、後手玉が堅いので後手勝勢となります。
実戦は▲4七飛とさらに辛抱を重ねた上田女流三段でしたが、△4五歩から加藤女王の攻めが止まらず、後手の勝ちとなりました。

 
第1局・2局ともに加藤女王が棋風通り攻めた印象で、防衛まで視界良好です。
追い込まれた上田女流三段の巻き返しにも期待ですね。
戦型予想は一矢報いてほしいという願いを込めて、上田女流三段の中飛車とします。
 
 
第10期マイナビ女子オープン五番勝負 第3局
加藤桃子(かとう・ももこ)女王 対 上田初美(うえだ・はつみ)女流三段
2017年5月16日(火)
10:00~
<西浦温泉 旬景浪漫 銀波荘>愛知県蒲郡市西浦町大山25
立会:塚田泰明(つかだ・やすあき)九段

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