正解図
解説
▲9四桂の王手に対して、△7一玉、△7二玉、△9二玉は▲8二金以下詰みます。
△9三玉には▲8二角△9二玉▲9一角成以下、この変化も詰み。
△7三玉は詰まないものの、▲8二角~▲1九角成と龍を抜いた手が詰めろになって、先手勝勢です。
ゆえに、△同香と取るのが最善ですが、▲9一角(図1)とさらに捨て駒をするのが好手。
▲9一角に、△9三玉以外は▲8二金以下詰み。
△9三玉は▲8二角~▲1九角成と龍を取った手が詰めろになり、攻め合い勝ちが見込めます。
以上のことから△9一同玉と取りますが、▲8三香成(図2)として、金のない後手玉に必至がかかります。
単純に王手龍取りをかける▲5五角も考えられますが、△7三角(図3)と、角を合わせられると効果が薄いです。
後手の攻めは単純に龍を抜いただけでは遅くならず、正解手順の▲9四桂から▲9一角なら龍を取った手が詰めろになるので、手番を握りながら攻めを続けることができます。
この問題のポイントは、
- 彼我の危険度を理解しているか?
- 舟囲い崩しで時折出てくる手筋を左右反転して使えるかどうか?
でした。