正解図
※便宜上先後逆
正解は、△７七角成です。
解説
穴熊の急所のひとつは３三のマス目です。（正解図は先後逆のため７七のマス目になります）
▲５五銀と角道を止められる前に切ってしまうのがこの場合の好手です。
対して、▲７七同銀なら△６六歩（図1）と歩を攻めに使えるようにするの良いでしょう。
角金交換の駒損ですが、穴熊が薄くなったこと、と金か△２九飛成で駒損が取り返せることを考えると振り飛車優勢です。
もちろん、単に△２九飛成でも金取りになるので振り飛車優勢です。
正解図に戻り、▲７七同桂は△２九飛成（図2）と桂馬を取っておきます。
▲角△金桂の2枚換えで振り飛車駒得ですし、次に△７八金と指せば先手玉が詰めろになります。
穴熊の桂馬が跳ねると一気に横からの攻めに弱くなるので、自陣が美濃囲いでも攻め合い勝ちが見込めます。
問題図で平凡に△２九飛成と桂馬を取ると、▲５五銀（図3）と角道を止められてしまいます。
自陣に遊び駒が多く、居飛車穴熊の堅さが活きる展開になり、振り飛車苦戦です。
この問題のポイントは、
- 穴熊の弱点を知っているかどうか？
- 角1枚と金桂の2枚換えは金桂の方が得と知っているかどうか？
- 大駒を切れるかどうか？
でした。
