棋聖戦

第86期棋聖戦五番勝負第2局

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羽生善治棋聖に豊島将之七段が挑戦している第86期棋聖戦五番勝負。
第1局は114手で羽生棋聖の勝ちとなりました。
防衛に向けて、幸先の良い1勝です。

では、第1局を振り返りましょう。

 
第86期棋聖戦五番勝負第1局-1

振り駒の結果、豊島七段の先手となりました。
羽生名人の2手目△8四歩に、豊島七段の選択は矢倉。それも、昭和の「矢倉24手組」と、懐かしい形になりました。
現代では、▲2六歩を▲6七金右に換えた「新矢倉24手組」が主流です。
森下九段はNHK講座で講師を務めていた際、「ここでの最善手は▲1六歩と信じている」と、いった旨のことをおっしゃっていたと記憶しています。
本譜も▲1六歩と指されています。

 

第86期棋聖戦五番勝負第1局-2

「先後逆ならよくある形」と、羽生棋聖。
確かにその通りで、現地の久保九段ですら符号を多々間違えたそうです。
私も後手番視点で棋譜並べをしていたら、ごっちゃごちゃになってしまいました。
先後の違いが右銀の活用に表れていて、これが全体にどのような影響を与えるのか、興味深いところです。

 

第86期棋聖戦五番勝負第1局-3

△7五歩と突き捨ててから、じっと△8五歩と伸ばした羽生棋聖。桂馬を跳ねる攻めでは間に合わないという判断です。
ここで豊島七段は長考に入りました。
その時間、112分。
この辺りについて、「互角にできる変化を発見できなかったので、その後は苦しいと思って指していました。」という感想を残されています。

 

第86期棋聖戦五番勝負第1局-4

 
▲7四桂と飛車の進退について聞いた豊島七段。
飛車が8筋にいる間に△7七歩と叩き、▲同桂と取らせてから△9二飛と逃げたのが羽生棋聖の鮮やかなお手並みでした。
後から△7七歩だと▲同玉の変化が気になるとのことです。

 

第86期棋聖戦五番勝負第1局-5

△9二飛と逃げてもらったので、小康を得られた先手。どう攻めるかが問題です。
自然に見えた▲2五歩は以下の進行を見るとイマイチだったようで、感想戦では▲1五銀が調べられました。
単純に見ると、図では2六の銀がいないほうが良いわけで、「棒銀はとにかくさばけ(羽生の新格言集105)」を地で行く手になります。
最後は長手数の詰みに打ち取った羽生棋聖の勝ちとなりました。

 
リアル車将棋に引き続き、相居飛車の後手番を制した羽生棋聖。
次局先手番になり、どんな作戦を持ってくるか楽しみです。
戦型予想は、角換わりとしておきます。

第86期棋聖戦五番勝負第2局
羽生善治(はぶ・よしはる)棋聖 対 豊島将之(とよしま・まさゆき)七段
2015年6月16日(火)
9:00~
<まつさき>石川県能美市辰口町3-1
立会:大内延介(おおうち・のぶゆき)九段
副立会:飯田弘之(いいだ・ひろゆき)六段

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第86期棋聖戦 五番勝負第2局 羽生善治棋聖 vs 豊島将之七段
解説:松尾歩(まつお・あゆむ)七段
聞き手:藤田綾(ふじた・あや)女流初段

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