次の一手・解答
次の一手問題解答・14
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次の一手問題・14
次の一手について 出題図での次の一手を考える問題です。最善手と思われる手を探してください。 出題図は講師自身が対局した局面から出題しています。 好手が複数ある局面もあり、その場合の正解手順は押さえたい ...
正解図
正解は、▲1一飛成です。
解説
「玉は下段に落とせ」と「金なし将棋に受け手なし」の格言を地で行く▲1一飛成が正解です。
△同玉の一手に▲2三桂成(図1)と上部を押さえると寄せが見えてきます。
図1で考えられる受けは△2二飛や△3二飛ですが、いずれも▲1三銀と数を足しておけば必至がかかります。
このように飛車で端の香車を取って玉を下段に落とすことを「隅落とし」というそうで、NHKテキスト2004年10月号で勝又清和五段(当時)が紹介しています。
他の手は意外に難しく、▲2三桂成△同玉▲1一飛成は詰めろではないので△5九銀(図2)くらいで後手が優勢になります。
図2の後手玉は銀を渡しても詰まないので、速度を逆転させるのは容易ではありません。
香車を取っている暇がないので、▲2三桂成△同玉▲2一飛成と攻める手も考えらえれますが、△3四玉(図3)と逃げられると後手玉が広くて捕まえづらくなります。
後手には△4四玉~△5四玉や△4四歩~△4三玉という逃走ルートがあり、先手玉の陣形を鑑みると形勢は後手良しです。
珍しい筋なので、こういう手段があることを知っておくだけでも良いでしょう。
この問題のポイントは、
- 「玉は下段に落とせ」の格言が教える、相手玉を狭いところに追い詰める発想を持っているか?
- この筋は金があると受けが利くので、相手の持駒を見て成否を決められるか?
- 「終盤は駒の損得より速度」で、玉を寄せるのに大駒を捨てる手段が視野に入っているか?
でした。
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