次の一手・解答

次の一手問題解答・7

問題図はこちら

正解図


正解は、▲3三角成です。

解説

舟囲いと美濃囲いの戦いでは大駒交換は振り飛車良しと言われていますが、居飛車がelmo囲いならどうなのか?という問題です。
この場合は大駒交換が正解です。
正解図の▲3三角成に△同桂は▲3四歩(図2)と打てば駒得できるので、先手良しです。

(↓正解図から△3三同桂▲3四歩と進んだ図2)

正解図から△3三同飛には、▲同飛成△同桂▲4二飛(図3)と打つと、先手先手で攻めが続きます。

(↓正解図から△3三同飛▲同飛成△同桂▲4二飛と進んだ図3)

図3以下、△5二銀には▲3四歩と打てば、駒得しつつ、と金攻めができるので、居飛車が間違えにくく形勢を良くできる局面になります。
ちなみに2019年のコンピュータソフトによると、正解図の局面で先手が+500以上の評価値を示します。

他の候補手としては、▲4四歩(図4)も考えられそうです。

(↓正解図から▲4四歩と進んだ図4)

対して、△4四同銀は▲同角(△同角に▲3二飛成がある)が成立します。
ゆえに、後手は△4四同角を選びますが、以下、▲3二飛成△8八角成▲同金△3二銀▲3一飛(図5)と進むことが予想されます。

(↓図4から△4四同角▲3二飛成△8八角成▲同金△3二銀▲3一飛と進んだ図5)

図5と図3を比べた時に、自玉の金が8八より7九が良い、同じ桂得でもと金ができそう、という理由で図3のほうがより先手の形勢が良いと考えられます。
ですので、正解図では▲4四歩より▲3三角成を選びたい、となります。

この問題は、囲いが変われば戦い方や大駒交換の評価も変わる、という趣旨でした。

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