正解図
解説
正解図の▲8一飛成を取らずに△6三玉と上に逃げだすのは、桂馬をタダで取り、龍ができ、手番を握っているので、これも先手優勢です。
具体的には▲8二龍(図2)が一例で、入玉されないように4枚の攻めを継続していけば勝ちやすい将棋です。
問題図に戻り、▲8六飛と逃げるのは△8五銀くらいで互角の形勢です。
他の候補手として▲6一銀の捨て駒はありそうですが、△6三玉(図3)の時が難しいです。図2と比べると持ち駒の銀を手放しているので寄せづらく、正解手には及びません。
この問題のポイントは、
- 玉は狭いところに追い詰めると寄せやすい
- 飛車取りに当てられた時、逃げる前に他の手がないか考えるクセがあるかどうか?
- 自陣を見つつ、大駒を切ってもいけると判断できるかどうか?
でした。