合駒【あいごま】

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合駒【あいごま】

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読み方:あいごま

合駒とは、飛車(龍王)・角行(龍馬)・香車の利きを生かし遠くから王手された時に、玉との間に駒を挟んで利きを止めること。または挟んだその駒のこと。
合駒は持ち駒を打つことがほとんどで、まれに盤上の駒を動かして王手を防ぐことがあります。これを「移動合(いどうあい)」といいます。
他にも、玉から離れたところにする合駒のことを「中合(ちゅうあい)」、わざと取られるところに打つ合駒のことを「捨合(すてあい)」と呼びます。

合駒の例

図1は、△2八飛と遠くから王手をかけられた局面。持ち駒を歩を6八に打つと王手を防ぐことができます。(図2)

移動合の例

図1も、△2八飛と遠くから王手をかけられた局面。持ち駒はありませんが、盤上の歩を6八に動かすと王手を防ぐことができます。(図2)

中合の例

図1は、△8一香と王手をかけられた局面。図で▲8八歩と合駒するのは△同香成で詰まされます。代えて▲9八玉と逃げても△8七香成▲9九玉△8八とが一例でこれも詰み。
ひとつだけ詰みを逃れる受け方があり、それが中合いの▲8七歩(図2)です。対して△同香成は王手になりません。代えて△8七同香不成は▲9八玉と逃げて、詰みを逃れることができます。

捨合の例

図1は、後手が飛車の利きを邪魔していた角を△9五角と動かし、空き王手をした局面。先手玉はどこへ逃げても金打ちで詰まされてしまいます。
そこで▲8六歩(図2)と、タダで取られるところに合駒するのが好手段です。
後手が王手を続けるなら△8六同飛としますが、角の利きを止めてしまうため、先手玉は▲7七玉から6六へ逃げる道ができて詰みを逃れます。
図2の▲8六歩が、無駄な合駒に見えて、実は詰みを逃れる捨合の好手でした。

-あ行