マイナビ女子オープン

第8期マイナビ女子オープン五番勝負第4局

加藤桃子女王に上田初美女流三段が挑戦する第8期マイナビ女子オープン五番勝負。
第3局は94手で上田女流三段が勝ちました。
シリーズ成績を1勝2敗とし、まずは一つカド番をしのぎました。

では、第3局を振り返りましょう。

第8期マイナビ女子オープン五番勝負第3局-1

 
第3局は加藤女王の先手。
▲2六歩から▲2五歩と飛車先を決める指し方に対して、上田女流三段は四間飛車へ。
勝利者インタビューで「勝っても負けても四間飛車」と、おっしゃっていることから、事前に決めていたようです。

第8期マイナビ女子オープン五番勝負第3局-2

 
上田女流三段の四間飛車と言えば、穴熊、というイメージが強いですが、実戦は美濃囲いに。
20手目△5四銀に対して、▲6六歩なら穴熊、▲6六銀なら美濃囲いの予定で、この辺りまでは想定通りだったそうです。

第8期マイナビ女子オープン五番勝負第3局-3

後手の飛車が大きくさばけ、気持ちのいい手順。ただ、自玉の桂馬を跳ねているので、玉が薄くなっています。2一の桂が8一に居たら、文句なく後手有利と言えそうですね。
玉の薄さを突いて、強く▲4八飛とぶつけた加藤女王。
ソフトはこの手を敗着と言っていますが、感想戦後に加藤女王はツイッターで、「後手はっきり優勢というわけでもなく48飛以降も難しかったです。」と、つぶやいています。
どんな手順か興味がありますね。

第8期マイナビ女子オープン五番勝負第3局-4

 
飛車をぶつけて自信があった加藤女王。
ところが、△4七歩に対して▲同金と取れないことが女王の誤算だったそうです。
▲同金には△6九角と打たれ、金の両取り。
一見▲4八金で両方受かっているようでも、△7八角成から飛車も切って食いつく手段があり、彼我の玉形差があることもあり、後手良しとなってしまうのです。

第8期マイナビ女子オープン五番勝負第3局-5

 
後手優勢の終盤戦で、加藤女王が最後の粘りを見せて金を入手したところ。
棋譜並べをしていて、ソフトならこの瞬間に△7八馬で勝ちって言うんだろうなぁ、と、しばらく考えてみました。
結論から言うと、やはり△7八馬で後手勝ち。
ただし、▲8一金という王手があり、うっかり△同銀としようものなら、トン死してしまいます。
カド番という一番、やはり慎重になるのは人間として自然なことでしょう。

穴熊ではありませんでしたが、四間飛車で1勝を返した上田女流三段。
これでシリーズが俄然盛り上がりますね。
次局は上田女流三段の先手番です。
後手居飛車、先手振り飛車、後手振り飛車ときているので、戦型予想は順番から行くと先手居飛車でしょうか。

第3局の勝利者インタビュー

第8期マイナビ女子オープン五番勝負第4局
加藤桃子(かとうももこ)女王 対 上田初美(うえだはつみ)女流三段
2015年5月19日(火)
10:00~
<将棋会館>東京都渋谷区千駄ヶ谷2-39-9
立会:屋敷伸之(やしき・のぶゆき)九段
記録:熊倉紫野(くまくら・しの)女流初段

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