棋聖戦

第86期棋聖戦の挑戦者は豊島将之七段

羽生善治棋聖への挑戦者を決める第86期棋聖戦挑戦者決定戦が4月30日(木)に行われました。
勝ち上がったのは、佐藤天彦八段と豊島将之七段です。
結果は豊島将之七段が145手で勝ち、挑戦者となりました。

では、挑戦者決定戦を振り返りましょう。

第86期棋聖戦挑戦者決定戦-1

 
初手▲2六歩から▲2五歩と飛車先を決め、力戦調の居飛車を選択した豊島七段。
感想戦によると、事前の作戦だったようです。
対する佐藤八段は右四間飛車に構え、仕掛けを見せたところに出た▲1八香。
これが「そうどうに甘かった(豊島七段)」そうです。

第86期棋聖戦挑戦者決定戦-2

 
しばらく進んだ局面。形勢は銀桂交換で馬ができていて後手が良さそうです。
ただ、玉の堅さが先手のほうが堅いですので、それを踏まえて進めていくことになります。
▲3九飛と引いたところでは、▲3七桂と跳ねていく手も有力だったそうです。

第86期棋聖戦挑戦者決定戦-3

 
△2八歩と確実な攻めに出た佐藤八段。
「と金の遅早」の格言通りかと思われましたが、この後の展開を考えると、他の手を掘り下げたほうが良かったという旨の感想が残っています。
具体的には、△5七香▲同金△4八銀というようなことをやるべきだったそうです。

第86期棋聖戦挑戦者決定戦-4

 
ここまでは後手ペースの将棋でしたが、このあたりでソフトは互角の評価になりました。
銀桂交換は残っていますが、先手玉が堅く、有効な攻め手が難しいように感じます。
▲8五桂と角筋を通し、▲6四桂と後手の守り駒に働きかけて、難解な勝負です。

第86期棋聖戦挑戦者決定戦-5

 
豊島七段の追い込みが素晴らしく、ここでは先手が優勢になっています。
次の一手は遊び駒を使った▲3九飛。
ところが、後手にも△4五馬と遊び駒を使われてしまいました。
この馬の守りが素晴らしく、やや寄せに手こずってしまった豊島七段。
感想戦でも、「単に▲2三歩成~が明快でした」と、おっしゃっています。
難しくしてしまったものの、逆転には至らず、豊島七段が勝ち切りました。

豊島七段のタイトル戦登場は3回目。
羽生棋聖との顔合わせは、第62期王座戦以来、2回目となります。
王座戦は惜しくも敗れてしまいましたが、内容は素人目には紙一重に映りました。
五番勝負ではどうなることやら。
楽しみなシリーズになりそうですね!

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