森内名人に羽生三冠が挑戦する、第72期名人戦七番勝負。
第2局も羽生三冠が制しました。
先手番の羽生三冠は、初手▲2六歩。
対する森内名人は、△8四歩と居飛車宣言。
前局に引き続き、戦型は相掛かりでした。
お互い▲4七銀・△6三銀と腰掛け銀模様に。
持久戦調の将棋かな、と思って見ていると、羽生三冠は▲3六銀と速攻の構えを取りました。
歩越しの▲3六銀から相手の角頭を攻める銀を、「鎖鎌銀」と言うそうです。
由来が気になるところですね。
羽生三冠の銀が相手の守備駒と交換になり、続いて角金交換で飛車先から突破できそうな形に。
森内名人も遠見の角で反撃し、難解な形勢のまま終盤戦へ。
最後まで難しかった将棋で、素人目には、一手先に指す先手番の利をそのまま生かし切ったような印象でした。
ここまで連敗を喫してしまった森内名人。
前期は相掛かりで連勝スタートでしたので、全く逆の結果となりました。
心境はいかなるものでしょうか。
しかし、著書にもあるように「覆す力」で、シリーズを盛り上げてくださることを期待しています。
第72期名人戦七番勝負第3局
森内俊之(もりうち・としゆき)名人 対 羽生善治(はぶ・よしはる)三冠
2014年5月8・9日(木・金)
9:00~
<武雄温泉 湯元荘 東洋館>佐賀県武雄市武雄町温泉通り
立会:井上慶太(いのうえ・けいた)九段
朝日副立会:豊川孝弘(とよかわ・たかひろ)七段
毎日副立会:佐藤天彦(さとう・あまひこ)七段
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将棋 第72期名人戦七番勝負 第3局 初日 森内俊之名人vs羽生善治三冠
将棋 第72期名人戦七番勝負 第3局 2日目 森内俊之名人vs羽生善治三冠
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