21日(月)に行われた第61期王座戦第5局は103手で羽生王座が勝ちました。
これによってシリーズ成績が3勝2敗となり、羽生王座のタイトル防衛となりました。
第5局は振り駒の結果、羽生王座の先手でした。
戦型は第4局の千日手局と同じ横歩取り。
後手の中村挑戦者が手得を生かして押さえ込みをはかりにきました。
ずいぶんと先手の飛車が窮屈で、先手の羽生王座が押さえ込まれたかに見えましたが、▲9五角と端角を打った瞬間、ニコニコ生放送は大盛り上がり。
どうやら、これが攻めがつなげる好手だったようで、飛車を成ってからは羽生王座の寄せを見るばかりとなりました。
シリーズ全体では接戦が多く、特に第4局は千日手指し直しがあったり、王座奪取に一番近い瞬間もあったりと、ハラハラドキドキの素晴らしい対局でした。
結果は残念でしたが、中村六段の実力は証明されたと思います。
近い将来、またタイトル戦に登場することが期待されるでしょう。
これで羽生三冠は、王座を通算21期獲得となり、同一タイトル獲得数単独1位となりました。
一口に21期と言っても、21年での記録ですから気の遠くなるような数字ですね。
この記録がどこまで伸びるかも注目です。