新人王戦

第46期新人王戦三番勝負第3局

菅井竜也六段と大橋貴洸三段が争う第46期新人王戦三番勝負。
第2局は116手で菅井六段の勝ちとなりました。
新人王の行方は最終局へ持ち越されました。

では、第2局を振り返りましょう。

第46期新人王戦決勝三番勝負第2局-1

第2局は大橋三段の先手番です。
大橋三段の居飛車指向に対して、菅井六段はノーマル四間飛車に。
菅井六段というと、石田流やゴキゲン中飛車のイメージが強くありますが、四間飛車穴熊も時折指されているそうです。
一昔前よりワンテンポ速い△5四銀がポイントで、場合によっては美濃囲いで戦う含みがあります。

 

第46期新人王戦決勝三番勝負第2局-2

先手から角交換を挑み、後手はそれに応じました。
桂頭を守るために後手は角を手放し、それを見た先手は金を玉にくっつけていく展開を経て、左の図を迎えました。
先手としては、後手に角を手放させたものの、仕掛けがなくて千日手は避けたいところ。
ここまでノータイムで飛ばしてきた大橋三段も、▲3七桂まではそうはいきませんでした。

 

第46期新人王戦決勝三番勝負第2局-3

上図から▲2九飛~▲2七飛~▲2八飛と、角換わりのようなパスを見せた大橋三段。
数手前から後手が△6二金寄~△7二金寄~△6二金寄と手待ちをしていたので、△6二金の形で仕掛けたいという狙いです。
後手の菅井六段も仕掛けを模索していたそうで、△7二金▲2八飛なら仕掛けあり、と読んで、ここで△3五歩と開戦しました。
盤上では形がひとつ変わっただけですが、水面下では激しい読みのぶつかり合いがありました。
見ごたえがあります。

 

第46期新人王戦決勝三番勝負第2局-4

▲6四桂と両取りをかけた手に対して、「両取り逃げるべからず」で、△5七角成と攻め合った菅井六段。
感想戦のコメントを見ると、菅井六段は受けに回る展開を相当に嫌っていた印象を受けます。
▲5二桂成で飛銀交換になりますが、すかさず△6六桂とはがしに行って、手番を重視しました。
△6六桂の局面をソフトに検討させると、200~300点台でわずかに後手持ちといった評価でした。

 

第46期新人王戦決勝三番勝負第2局-5

お互いに囲いを崩し合い、後手が良さそうながら、まだまだ難しい終盤戦です。
ここで、大橋三段は▲6八歩と受けに回りました。
どうやらこの辺りがポイントだったようで、▲6四桂と攻め合えば、厳密には後手が良いけれど綾があったといいます。
先手は飛角桂と受けに適さない駒ばかりで、ならば攻める展開を選んだほうが良い、という理屈になるのでしょうか。
確かに、この後▲7九飛打と頑張って受けたものの、それを攻め駒に使われてはさすがの穴熊も持ちませんでした。

 
二枚飛車の攻めで押し切った菅井六段が、シリーズ成績をタイに戻しました。

ここまで、後手番が連勝している今シリーズ。
第3局は改めて振り駒が行われます。
おそらく大橋三段は居飛車と思われるので、戦型は菅井六段次第といえそうです。
3局とも振り飛車なら、喜ぶファンも多そうですね。
 
 
第46期新人王戦三番勝負第3局
菅井竜也(すがい・たつや)六段 対 大橋貴洸(おおはし・たかひろ)三段
2015年10月19日(月)
10:00~
<関西将棋会館>大阪府大阪市福島区福島6-3-11

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