将棋日本シリーズ

JTプロ公式戦 一回戦第四局

7月18日(土)に福岡県で行われた、JTプロ公式戦一回戦第三局。
107手で豊島将之七段の勝ちとなりました。

では、第三局を振り返りましょう。

2015JTプロ公式戦一回戦第三局-1

振り駒の結果、豊島七段の先手番となりました。
佐藤九段が変化するかと思いましたが、2手目△8四歩から矢倉になりました。
序盤から工夫される棋士なので、定跡形になると新鮮に感じるのは偏見でしょうか。
豊島七段は棋聖戦第3局のように早囲いを目指し、佐藤九段は角道が止まった瞬間に7筋の歩を交換した将棋になりました。

 

2015JTプロ公式戦一回戦第三局-2

お互いに激しく攻め合う将棋になりました。
△7五歩を手抜いたのもなかなか思いつかない発想で、それほど局面の流れが激しくなっています。
その流れの中、2筋を突き捨ててから、▲2三歩と垂らしました。
▲2四銀から駒交換をすると後手の攻めに弾みをつけてしまうので、指されてみればなるほどという手ですが、手を渡す勇気がなければマネできません。

 

2015JTプロ公式戦一回戦第三局-3

先に矢倉囲いを攻略した豊島七段が優勢な局面。
前に入れた▲7三歩成を生かし、ここから▲2四角~▲5一角成としました。
角を大きくさばき、気持ちのいい手順です。
ちなみにソフトは▲7七桂がより良いといいます。
一回拠点を払い、桂馬を手にしてから▲2四角と出るほうが寄せやすいようです。
どちらでも先手優勢に変わりはありません。

 

2015JTプロ公式戦一回戦第三局-4

豊島七段が気持ち良く攻めていたようでしたが、拠点を生かして△7八銀と打たれると危なく、「結構大変なのかな」と、佐藤九段の感想も残っています。
ソフトもここでは互角の評価でした。
代案は分かりませんが、先の局面で一回▲7七桂と歩を払っておく方が良かったというのも、ここまで来ると分かりますね。

 

2015JTプロ公式戦一回戦第三局-5

先手からすると、相当怪しい雰囲気の漂う終盤戦。
佐藤九段は、7八の銀で6九の金を取りました。それも不成で。
成っても不成でも詰めろですが、その後の展開が違ったようです。
感想戦では、どちらも後手が届かないというニュアンスのやりとりがありました。
昔、「銀をひっくり返したら、形勢もひっくり返った」、という故米長邦雄永世棋聖の解説がありましたが、ここでひっくり返しても形勢をひっくり返すまでには至らなかったようです。

 
勝った豊島七段は、2回戦に熊本市で羽生善治名人と対局になります。

勝者コメントと棋譜はこちらから。
「一回戦第三局 福岡大会」勝者・豊島七段のコメントを掲載!

第四局は、郷田王将と深浦九段の登場です。
相居飛車の将棋になりそうで、中終盤のねじりあいに注目したいカードです。

将棋日本シリーズ 静岡大会 JTプロ公式戦 一回戦第四局
郷田真隆(ごうだ・まさたか)王将 対 深浦康市(ふかうら・こういち)九段
2015年7月25日(土)
15:00 開演予定
ツインメッセ静岡 北館大展示場
静岡県静岡市駿河区曲金3-1-10

解説:青野照市(あおの・てるいち)九段
聞き手:高群佐知子(たかむれ・さちこ)女流三段
読み上げ:高橋和(たかはし・やまと)女流三段

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