マイナビ女子オープン

加藤桃子奨励会1級が女王を奪取!

里見香奈女王に加藤桃子奨励会1級が挑戦していた、第7期マイナビ女子オープン五番勝負。
第4局も加藤奨励会1級が勝ち、3勝1敗で女王を獲得となりました。

カド番の里見女王は、3手目▲7五歩と、指しなれた石田流に命運を託しました。
対する、加藤奨励会1級は、左美濃で持久戦調に構えました。
右の金銀をそのままに囲いを急ぐのが加藤奨励会1級の工夫でしたが、里見女王の盤面を広く使った攻めが素晴らしく、形勢は先手に傾いたようです。

73手目の▲6四歩は、控室でも疑問符が並び、真意を測りかねていました。
しかし、次第に意味が解明されると、賞賛の声に。
里見女王の強さを示す、さすがの組み立てでした。

100手目あたりでは、先手の里見女王が勝勢かと思われましたが、このあたりでは1分将棋でした。
そこから形勢が混沌とだし、気が付いたら後手の勝勢に。
勝ち将棋、鬼の如しで、受け一方に打った後手の駒が、先手陣を攻める急所の駒に変わっていくのです。
やはり、将棋は逆転のゲームだとつくづく思い知らされます。

新女王となった加藤奨励会1級。
女流棋戦で2つ目のタイトル獲得となりました。
喜びもひとしおでしょう。
獲得、おめでとうございます。

勝利者インタビューはこちら
第7期マイナビ女子オープン五番勝負第4局勝利者インタビュー

-マイナビ女子オープン
-, , , ,