甲斐智美女流王位に清水市代女流六段が挑戦している第25期女流王位戦五番勝負。
第2局は甲斐女流王位が勝ち、1勝1敗のタイスコアにしました。
第2局の戦型は、後手の甲斐女流王位が4手目△8四歩と横歩取りの注文を出しました。
普段、振り飛車というイメージがあるので、おっ?っと思わせる戦型選択。
先手の清水女流六段は、相掛かりが十八番です。
そうなると、横歩取り拒否型相掛かりになることは、自然な流れと言えましょう。
戦型は、中原流▲3七銀で落ち着きました。
この戦型は、後手のほうが玉が堅く、勝ちやすいというイメージがありましたが、見直されて来ているとのこと。
右銀の使い方が柔軟で、3七にいた銀が3五まで進み、1回引いてから、今度は5五へ。
後手は攻撃陣のほうが手薄なので、そちらを狙うのは言われてみればなるほどの発想です。
難解なねじり合いが続きましたが、先手に攻め急ぎの手が出て、後手が攻めを切らして勝っています。
第3局は甲斐女流王位の先手です。
おそらく振り飛車と予想しますが、敢えて居飛車、という選択も見てみたい気がします。
第25期女流王位戦五番勝負第3局
甲斐智美(かい・ともみ)女流王位 対 清水市代(しみず・いちよ)女流六段
2014年5月21日(水)
9:00~
<旧伊藤伝右衛門邸>福岡県飯塚市幸袋300番地
立会:森下卓(もりした・たく)九段
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