名人戦

羽生善治三冠が名人奪取!

森内名人に羽生三冠が挑戦していた、第72期名人戦七番勝負。
第4局も羽生三冠が勝ち、4連勝で名人位奪取となりました。

戦型は、三たび相掛かり。
先手の羽生三冠が、シンプルに▲2七銀から▲3六銀と出る、宮坂流とかUFO銀と呼ばれる銀の使い方を目指しました。
対する森内名人は、△8五飛と最近よくある対抗策で迎え撃ちました。

中盤は銀桂交換になり後手の森内名人が駒得と、指しやすい形勢に。
しかし、羽生三冠はその差を開かせないように、ずっとついていくのが得意なタイプ。
微差のまま終盤戦へ。

局後のインタビューで「分からない」と、仰るように、アマチュアにとっては超難解な終盤戦になりました。
その中で、羽生三冠の指した▲4一金。
筋悪の見本みたいな手でしたが、これが場合の好手となったようで、森内名人も局後のインタビューで、「うっかりしていて」、と。
最後も「大駒は離して打て」のセオリーに反する▲4二角からきれいに決めて、シリーズは終幕となりました。

羽生三冠の名人位は4年ぶり。
通算8期目の獲得で、木村義雄十四世名人、森内名人と並んで歴代3位タイの記録です。
記録でも、森内名人に離されないようについて行っていますね。
通算獲得タイトル数も87期と、歴代1位の記録を更新しました。
途方もない記録です。

次のタイトル戦は棋聖戦。
対局相手も、名人戦と同じになりました。
リベンジを果たすのか、退けるのか?
楽しみな戦いになりそうです。

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