2月8日(土)に第7回朝日杯将棋オープン戦の準決勝・決勝が行われ、羽生三冠が渡辺二冠を破り、優勝しました。
羽生三冠の朝日杯将棋オープン戦優勝は、3回目です。
決勝の将棋は、横歩取りとなりました。
後手の羽生三冠が△8四飛・△5二玉型を選択。
研究の盛んな最新の将棋です。
途中、教科書に出てきそうな両取りの形になり、羽生三冠不利か?とも思えました。
駒の損得だけでいえば、角と金銀香の3枚換え。大きな駒損です。
しかし、直後に小駒を取り返す筋があり、また先手には必ずしも働いているとは言えない駒が多いことも含めて考えると、形勢にそれほど差がついていないようです。
この辺りは、なかなかアマチュアには真似できない大局観で、見ていてため息が出ました。
両者の対局らしく、ギリギリの終盤戦になりましたが、最後は大胆に踏み込んだ羽生三冠の勝ちとなりました。
見ごたえのある将棋でした。
羽生三冠はどの棋戦でも強いですが、この棋戦も素晴らしい成績を残しています。
優勝3回・準優勝1回で、半分以上は決勝に進出。
ベスト4からの公開対局も、6回/全7回と、8割5分の確率です。
相変わらずの勝ちっぷりですね。
現在、羽生三冠は王将戦で渡辺王将に挑戦中です。
そちらもぜひ注目して見ていきたいですね。