女流名人戦

第42期女流名人戦五番勝負第5局

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里見香奈女流名人に清水市代女流六段が挑戦する第42期女流名人戦五番勝負。
第4局は87手で清水女流六段の勝ちとなりました。
シリーズ成績を2勝2敗とし、最終局へ突入です。

では、第4局を振り返りましょう。

第42期女流名人戦五番勝負第4局-1

第4局は清水女流六段の先手番です。
角道を止めた里見女流名人は飛車を振るかと思われましたが、▲2五歩に△3三銀と受け、居飛車の方針を明らかにしました。局後のインタビューでも「後手番になれば、ちょっとやってみようと思っていました。」と、明かしています。
里見女流名人はデビュー以来振り飛車党でしたが、最近はそのイメージも薄くなってきましたね。ここまで振り飛車を3局採用していたので、ここでの居飛車には驚きの作戦選択と感じます。

 

第42期女流名人戦五番勝負第4局-2

 
対する清水女流六段は、得意の右玉にしました。
第3局の金立ち戦法に続き、なかなか最近では見られない戦型です。
後手の飛車先交換に対して、▲8七歩と受けずに▲2九飛~▲6六角~▲7七桂という構想で、逆襲を狙っています。

 

第42期女流名人戦五番勝負第4局-3

着々と飛車先の逆襲する準備を整える清水女流六段に、△7三桂と備えた里見女流名人。
ところが、△7三桂に変えて△6三銀のほうが良かったといいます。
ほんの少しの形の違いですが、この後の展開を考えると大きな違いになって現れてしまったのです。
このあたり、控室では早くも先手持ちという声が上がっており、局後のインタビューでも「ちょっと考えが浅はかでした。」と里見女流名人は答えています。

 

第42期女流名人戦五番勝負第4局-4

 
△6五歩に対して、角損もいとわずに飛車先を突破した清水女流六段。これで先手良しという大局観はさすがでした。
この時△6二銀・△7三桂が先手にとって駒を取りやすい形になっています。
ゆえに△6三銀のほうが良かったことになるのですね。

 

第42期女流名人戦五番勝負第4局-5

 
局面ははっきり先手優勢の終盤戦です。
あとはゴールまでどうやってたどり着くかですが、ここからの3手は勝ちを急がない落ち着いた手でした。
その3手は、▲7七金△5六歩▲6七金寄。
遊び駒を活用しながら玉を固めるのは、大山康晴十五世名人を彷彿させる手順でした。

 
清水女流六段が得意の右玉で先手番を制し、決着は最終局に持ち越されました。
女流名人戦でのフルセットは第39期以来で、このお二人の顔合わせでのそれは初となります。
次局は改めて振り駒です。
戦型は、手番がどちらになっても里見女流名人の振り飛車と予想します。
 
 
第42期女流名人戦五番勝負第5局
里見香奈(さとみ・かな)女流名人 対 清水市代(しみず・いちよ)女流六段
2016年2月24日(水)
9:00~
<東京将棋会館>東京都渋谷区千駄ヶ谷2-39-9
立会:飯野健二(いいの・けんじ)七段
記録係:高浜愛子(たかはま・あいこ)女流2級

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