12月13日(金)に行われた、第3期女流王座戦第4局。
106手で、里見女王・女流名人が勝ちました。
シリーズ成績を3勝1敗とし、初の女流王座獲得となりました。
第4局の戦型は、△里見女王・女流名人のゴキゲン中飛車に対して、▲加藤女流王座の丸山ワクチンでした。
ゴキゲン中飛車と言えば美濃囲いが定番ですが、今回は金美濃を目指して△6二銀と上がったのが里見さんの工夫とのこと。
玉は薄くなりますが、中央が厚い、という特徴があります。
その後、その銀を△5三銀上とした手を、加藤女流王座が軽視していたそうです。
第3局までは、中盤あたりで加藤女流王座が優勢になっていた印象でしたが、本局は作戦負け。
棋譜コメントによると、「対局再開時の加藤の顔に精気が見られなかったことが心配されている。」と、ありました。
もしかすると、本調子ではなかったかもと、推測されます。
これで、里見さんは女流三冠になりました。
立て続けに3つ取られても、また取り返す。
精神の強さが素敵です。
奨励会のほうも、もうすぐで三段というところまで来ています。
両立は大変だと思いますが、これからの活躍も期待したいですね。