将棋日本シリーズ

JTプロ公式戦 二回戦第一局

7月25日(土)に静岡県で行われた、JTプロ公式戦一回戦第四局。
109手で深浦康市九段の勝ちとなりました。

では、第四局を振り返りましょう。

2015JTプロ公式戦一回戦第四局-1

振り駒の結果、深浦九段の先手番となりました。
角換わりの出だしから、さらさらと腰掛け銀に進みました。
先後同型は現在先手の方に分があるとされており、郷田王将に工夫が求められている局面です。
その答えは、△9四歩を省略し、△6五歩から仕掛けることでした。時間の使い方から推測するに、予定通りだったことが伺えます。

 

2015JTプロ公式戦一回戦第四局-2

先後を逆にして部分的には実戦例の多い局面です。
次に△3五歩と桂頭攻めが見えているので▲4七金と上がるのがよくある指し方です。
ここはいろいろあるところで、深浦九段が短い持ち時間を使い切り立てた構想は、▲4五歩~▲6七金右でした。
これが非常に上手い組み立てで、桂馬を跳ねられるようにしてから受けに手を入れる発想は、渡辺明竜王(当時)の新構想と似ています。

 

2015JTプロ公式戦一回戦第四局-3

▲6七金右に対して、強く△7六歩と取り込んだ郷田王将。
先手の▲6六銀は、この取り込みに▲7四歩と打てる筋を作った意味があり、深浦九段ももちろん打ちました。
この辺り、どうも郷田王将に誤算があったようで、感想戦ではここで△6五桂か△8五桂のほうが良かったそうです。
しかし、いずれも▲7三歩成が大きいですね。
本譜の△4六角も▲6四角で一手パスになってしまいました。

 

2015JTプロ公式戦一回戦第四局-4

角の合わせで伸ばした歩がと金になり、金得を果たした深浦九段。
ただ、歩切れなのでどうするかな?と棋譜並べをしながら考えてみましたが、私は正解にたどり着けませんでした。
正解は▲3五歩。
△同歩なら▲4五銀が歩切れを解消しながら▲3四歩のたたきを見て絶好です。
本譜の展開も手番を握りながら歩切れを解消し、先手の悪い理屈がありません。

 

2015JTプロ公式戦一回戦第四局-5

先手優勢から、どう勝勢に持っていくかという終盤戦。
ここで▲4六歩が手筋の一着。
非常に難しい手ですが、△同歩には4五の空間が開くので寄せやすくなります。
本譜の△同馬も▲2六桂としばって、上から押える寄せの基本通りです。

勝った深浦九段は、2回戦に高松市で森内俊之九段と対局になります。

勝者コメントと棋譜はこちらから。
「一回戦第四局 静岡大会」勝者・深浦九段のコメントを掲載!

次局より二回戦になります。
二回戦第一局は、糸谷竜王と三浦九段の登場です。
糸谷竜王は早指しというイメージがあり、初登場のこの棋戦でどんな戦い方をするのか注目です。

将棋日本シリーズ 北海道大会 JTプロ公式戦 二回戦第一局
糸谷哲郎(いとだに・てつろう)竜王 対 三浦弘行(みうら・ひろゆき)九段
2015年8月29日(土)
15:00 開演予定
札幌コンベンションセンター 大ホール
北海道札幌市白石区東札幌6条1-1-1

解説:屋敷伸之(やしき・のぶゆき)九段
聞き手:鈴木環那(すずき・かんな)女流二段
読み上げ:久津知子(ひさつ・ともこ)女流初段

棋譜中継はこちら
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