悪形【あくけい】

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悪形【あくけい】

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読み方:あくけい
対義語:好形

悪形とは、文字通り悪い形のこと。
例えば、駒の働きが悪かったり、意味もなく駒の配置がバラバラだったりすると、悪形と言えます。
よく言われる悪形は、「壁銀」「金銀逆形」「玉飛接近」があります。

ちなみに、歌舞伎の世界では「悪形」と書いて「あくがた」と読むそうで、意味は悪人の役、またはそれを専門に演じる俳優さんとのことです。

悪形の例

図1は壁銀の悪形です。
仮に後手番なら△5九飛成と王手され、先手は持駒がないため詰みになります。
そうなる前に▲7七銀と悪形を解消したいところです。

図2は矢倉囲いの金銀を入れ替えたもので、これも悪形です。
この駒の並びだと、8八、7九、6八、5七に利きがなく、相手の攻めを守りづらいです。
例えば、後手の持ち駒に金銀があって、△6八とや△4六角で7九のマス目を狙われると、詰めろになります。
正しい配置の▲7七銀・▲7八金・▲6七金の形と比べると、その違いがお分かりいただけるでしょう。

図3は玉飛接近の悪形です。
玉と飛が近いと、一手で両方を攻められることが多くなり、受けづらくなります。
具体的には△7六桂や△7七金、△7九銀が王手飛車取りで、これらが取れない場合は形勢を損ねます。
格言にも「玉飛接近すべからず」とあり、序盤では飛車と反対方向に玉を囲うのがセオリーとされています。

-あ行