正解図
解説
ナナメ棒銀定跡でよく見かける手順は、▲3四歩△同銀を入れてから▲3八飛です。
単に▲3八飛と回られた時も、定跡と同じように△4五歩とさばきに行くのが振り飛車の切り札となります。
対して、▲3三角成には△同桂(図1)と取るのが相手の形を見た選択です。
具体的には居飛車の4七のマス目にヒモがついていません。
ゆえに図1から▲3四歩△4六歩▲3三歩成△4七歩成(図2)と一直線に攻め合うことができます。
定跡ですと居飛車は舟囲いなので、4七のマス目にヒモがついています。その場合は△3三同飛と桂ではなく飛で取るのが良いです。
この問題のポイントは、
- 振り飛車のさばき方を知っているかどうか?
- さばきに行くタイミングを知っているかどうか?
- 相手の形の違いによって、定跡とは違う手段が生まれることを読むクセがあるか?
でした。