2月9日(日)に行われた第40期女流名人位戦五番勝負第3局において、里見香奈女流名人が勝ち、タイトルを防衛しました。
第3局も相振り飛車かな?という立ち上がりでしたが、後手の里見女流名人が居飛車を選択。
長い駒組みの中でビッグ4まで組み上げたものの、駒が偏り、後手からの動きが難しい将棋に。
先手の中村女流二段から攻める展開になりそうでしたが、途中予定変更があったそうです。
予定変更というのは、得てしていいことがないもので、駒がぶつかってからは、どうも後手の里見女流名人のほうがリードを奪ったようです。
終盤は、鍛えの入った辛い手も出て、里見女流名人の勝ち。
中村女流二段としては、攻めの持ち味を生かせず、残念なシリーズとなりました。
里見女流三冠は、今期の獲得によって、女流名人位通算5期となり、「クイーン女流名人」の称号を得ました。
クイーン女流名人は、中井女流六段、清水女流六段に続き、3人目。
21歳11カ月は最年少記録です。
奨励会でも頑張っている里見女流三冠。
これからどんな成長を遂げるのか、期待が膨らみますね。