甲斐智美女流王位に清水市代女流六段が挑戦していた、第25期女流王位戦五番勝負。
第4局も甲斐女流王位が勝ち、女流王位防衛となりました。
第4局も、第2局と同じく、後手の甲斐女流王位が横歩取りの注文を出しました。
先手の清水女流六段も、第2局と同じく、横歩を取らず、相掛かり調の将棋に。
第2局では、先手がペースを握った将棋だったので、後手の甲斐女流王位が手を変え、△8五飛と構えました。
ここから先手は、やや懐かしい香りのする、ひねり飛車模様の駒組みをしました。
組みあがってみると、素人目には後手の銀冠が堅そうに見えます。
しかし、そこは清水女流六段。
見違えるほど、手厚い陣形に組み替えます。
そこから、
甲斐女流王位が「全く見えていなかった」という、仕掛けを敢行。
この後、先手に気持ちのいい手が出るのですが、
△4二飛~△8二飛の辛抱が巧く、清水女流六段も唸ったそうです。
以下は、激辛の指し手を続けた甲斐女流王位が、そのままゴールにたどり着きました。
甲斐智美女流二冠は、この勝利で女流王位を連覇。
通算4期目の獲得となりました。
これが5期になると、クィーン王位の称号を獲得することができます。
現在、クィーン王位の保持者は、清水女流六段のみ。
早くも次のタイトル戦に期待がかかりますね。
防衛、おめでとうございます。