プロ編入試験第2局

　
振り駒の結果、先手は宮本四段になりました。
そして、初手▲５六歩。
これは、今泉アマの得意戦法です。

　
そして、宮本四段は左穴熊へ。
今泉アマが本に書いている戦法です。
いろいろ考えての戦型選択でしょう。
対する今泉アマがどんな駒組みをするのか注目です。

　
今泉アマの対策は、攻めの銀を穴熊にくっつける指し方でした。
この局面だけ見ると、▲４七銀と△８二銀、▲２九桂と△３三桂の働きに差があり後手持ちという気もしますが、この仕掛けがあるので、何とも言えないところです。

　
「馬は自陣に引け」の格言通り▲６六馬と引いた手に対して、端攻めを緩和すべく△８四歩と突いた今泉アマ。
ところが、次の▲８六歩が端攻めをより厳しくする一着で、△８四歩を逆用されてしまいました。

　
やや先手が良さそうとの評判の難解な玉頭戦。
次の一手にはびっくりしました。
実戦は▲８七同銀。
７九の金をタダで取らせたのです。
試しにソフトに検討させてみたら、▲同銀で後手に形勢が振れました。
確かに▲同玉も気持ち悪い形。
銀で取りたくなる気持ちもわかります。
以下、壮絶なたたき合いを、今泉アマが制しました。