森内名人に羽生三冠が挑戦する、第72期名人戦七番勝負。
第1局は羽生三冠が勝ちました。
振り駒で先手は森内名人となり、相掛かりを選択しました。
これは前期名人戦第1局でも登場した戦型ですね。
ハイライトはやはり、▲7七金と△8七歩でしょう。
▲7七金と符号だけ聞けば、誰もが悪形とわかる形。
森内名人は、それを承知の上で指しています。
まさに「名人に定跡なし」ですね。
その一瞬の悪形を突いた△8七歩も、素人目からすると「セオリー通り」とは言いにくい手でした。
飛と角は同じ大駒ながら、飛車のほうが価値が高いとされています。
それを序盤早々に飛角交換してしまうのですから、相当先の見通しがなければなかなかできるものではありません。
羽生三冠の攻め、森内名人の受け、という棋風通りの展開となりました。
しかし、先手の陣形がバラバラでまとめにくく、森内名人をもってしても受け切れなかった、という印象です。
第1局を後手番で制した羽生三冠。
ここ5年、第1局を制したほうが、名人になっています。
データ通りなら、羽生名人誕生となりますが、どうなることでしょう。
第2局も楽しみです。
第72期名人戦七番勝負第2局
森内俊之(もりうち・としゆき)名人 対 羽生善治(はぶ・よしはる)三冠
2014年22・23日(火・水)
9:00~
<熱塩温泉 山形屋>福島県喜多方市熱塩加納村
立会:中村修(なかむら・おさむ)九段
朝日副立会:三浦弘行(みうら・ひろゆき)九段
毎日副立会:飯島栄治(いいじま・えいじ)七段
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将棋 第72期名人戦七番勝負 第2局 初日 森内俊之名人vs羽生善治三冠
将棋 第72期名人戦七番勝負 第2局 2日目 森内俊之名人vs羽生善治三冠
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