甲斐智美女流王位に清水市代女流六段が挑戦している第25期女流王位戦五番勝負。
第3局も甲斐女流王位が勝ち、2勝1敗となりました。
タイトル防衛まで、あと1勝です。
第3局の戦型は、先手の甲斐女流王位が第1局と同じく、中飛車を選択。
後手の清水女流六段も、第1局と同じように進めていきました。
ペースを握ったのは、後手の清水女流六段。
相手の大駒を押え込みながらポイントを挙げ、一時は角桂交換の大戦果となりました。
しかし、駒の損得だけで形勢を測れないのが、将棋の難しいところ。
甲斐女流王位も、後手陣の最弱点である端から猛攻を仕掛け、ぐんぐん追い上げます。
そして、端を補強するために動かした銀が、壁銀の形になったところを見計らって、逆サイドから攻めた▲7四角がなるほどという手。
6五に歩がいなければ、アマチュアでも攻防の角と味良く打ちそうです。
確かに攻めだけで見ても、2枚の守備金をにらむ、いい位置でした。
以下、甲斐女流王位の辛抱が実り、タイトル防衛に王手です。
カド番に追い込まれた、清水女流六段。
第4局は先手番です。
飛車を振ることはないと思うので、戦型は後手番の甲斐女流王位次第でしょう。
対抗形を本命と見ます。
第25期女流王位戦五番勝負第4局
甲斐智美(かい・ともみ)女流王位 対 清水市代(しみず・いちよ)女流六段
2014年6月4日(水)
9:00~
<夢乃井>兵庫県姫路市夢前町前之庄187
立会:若松政和(わかまつ・まさかず)七段
記録:長谷川優貴(はせがわ・ゆうき)女流二段
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