相掛かり【あいがかり】

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相掛かり【あいがかり】

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読み方:あいがかり
英語:Double Wing Attack

相掛かりとは、先手・後手ともに居飛車にする相居飛車の戦型のひとつです。
江戸時代には「相懸」と表記されていたようで、1816年(文化13年)に「平手相懸定跡集(大橋宗英・著)」や「平手相懸集奥義(大橋柳雪・著)」という棋書が刊行されています。
平手相懸集奥義には現代でいう横歩取りの形も掲載されており、当時はそれも含めて「相懸」と呼ばれていたようです。

戦法の趣旨としては、飛車先を伸ばし相手の角頭を狙います。
符号にすると、初手から▲2六歩△8五歩▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金と進んだ形が主に相掛かりと呼ばれるものです。

ここから、

  • 2筋の歩を交換して、▲2六飛と浮き飛車にする
  • 2筋の歩を交換して、▲2八飛と引き飛車にする
  • 2筋の歩を交換せずに、他の手を指す

の3手段が、主に指されています。

また、横歩取りの出だしから▲3四飛と横歩を取らない指し方も相掛かりと呼ばれることがあります。

図までの手順は、初手から▲7六歩△3四歩▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金▲2四歩△同歩▲同飛△8六歩▲同歩△同飛▲2六飛が一例。

-あ行