8月27・28日に行われていた第54期王位戦七番勝負第5局で、羽生王位が勝ちました。
この勝利により、シリーズ成績を4勝1敗とし、王位防衛となりました。
第5局は一手損角換わりから、後手が飛車先を伸ばす形でした。
そもそも一手損角換わりの思想は、△8五歩を保留し、△8五桂と跳ねる余地を作るというもの。
相手が速攻を見せてきたので、柔軟に対応したとも言えます。
しかし、純粋に一手損。どう指すのか注目していました。
感想戦では難しい変化が並んでいますが、実戦は後手の一瞬の間隙を縫って、先手の羽生王位が鮮やかに寄せ切った印象があります。
羽生三冠は、この防衛により、王位獲得通算15期、タイトル獲得数85期となり、ともに歴代1位記録を更新しました。
リアルタイムで見ていることができる私は、きっと幸せなのでしょう。
大山先生の時も、このような感じだったのでしょうか。
まだまだ記録更新の可能性が十分にある羽生三冠。
これからの活躍に期待しましょう。