現在進行中の第3回電王戦。
第4局はツツカナが勝ち、コンピュータが3勝目をあげました。
ツツカナの▲7六歩に、森下九段は△8四歩。
角換わりも選ぶことができましたが、ツツカナは矢倉を選択しました。
矢倉と言えば、森下システム。
森下九段の得意戦法です。
本局は後手番でしたが、自分の土俵だったと思われます。
△4七金の局面は。局後、森下九段が「自分のほうがいいと思っていた」という旨の発言をされていて、確かにこの辺りでは後手がよさそうでした。
ここからツツカナの指し手が驚き。
▲2八角に▲6九金と、受け一方に手駒を使いました。
普通はダメとしたものですが、後手に持駒がなく、素人目には手を続けるのが相当難しいと映ります。
この辺りが、人間とコンピュータの違いですね。
行方八段もおっしゃっていましたが、「先手のほうが森下九段みたい」というツツカナの指し回し。
以下は、中央の厚みを生かした指し回しで、先手のツツカナが勝ちました。
第5局は屋敷伸之九段が登場します。
団体戦としては負けが決まってしまいましたが、多くの人が注目している戦いですので、濃密な内容を期待します!
第3回将棋電王戦第5局
屋敷伸之(やしき・のぶゆき)九段 vs ponanza(ぽなんざ)
2014/04/12(土)
9:30~
東京将棋会館
生放送はこちらから
第3回 将棋電王戦 第5局 屋敷伸之九段 vs ponanza