「洗たくマグちゃん」が、「効果に裏付けなし」「消費者庁が措置命令」と報じているWebニュースを見かけました。
私もマグネシウム洗濯をしている1人なので、「えっ?ホントに?」と、驚きを隠せません。
しかし、よくよく調べてみると、マグネシウム洗濯に一定の効果があると判断しました。
効果があると判断する材料となったものをまとめてみます。
消費者庁の措置命令の内容は?
消費者庁の文書(pdfファイル)を要約すると、
「ご家庭の水道水がアルカリイオンの水素水に変身!洗剤を使わなくても大丈夫なお洗濯」、「部屋干しのイヤな臭いをスッキリ解消!」、「菌の抑制」及び「除菌試験により99%以上の抑制効果が確認されています。」の表示に対し、裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の提出を求めたところ、当該表示の裏付けとなる合理的な根拠を示すものであるとは認められないものであった。
とのことです。
マグネシウム洗濯は効果がないの?
pHを上げることができれば、効果があると考えられます。
まず、アルカリで油を落とす仕組みは、横浜国立大学の大矢勝教授のWebページに詳しく書かれています。
大雑把に言うと、アルカリ性の水に洗濯物を入れることで中和反応とケン化(鹸化)が起こり、皮脂汚れの3分の2が落ちる、とのことです。
次に、具体的なpHの数値ですが、9.5くらいが目安になりそうです。
ケン化(鹸化)を起こすためにはpH9.5は欲しいという記述があるものの、根拠は見つけられませんでした。
しかし、臭いに関してはpH9.0以上ということが分かりました。
洗濯物の臭いは「モラクセラ菌」が原因で、微生物制御実用辞典を引用したサイトによると、一般細菌のアルカリ生育限界値はph8~9となっているからです。
マグネシウムでどのくらいpHが変化するかについて、さまざまな方がYouTubeで測定結果を公開しています。
それを見る限り、洗濯マグちゃんのマグネシウム量50gで洗濯槽の水を15分でpH9.5にするのは難しいのではないかと考えられるわけです。
つまり、
洗濯マグちゃんを表示されている通りに使う
↓
洗濯槽の水がアルカリ性にならない
↓
表示されている効果が認められない
という流れではないかと推測できます。
じゃあ、どうすれば効果が出るの?
洗濯槽の水をアルカリ性になるまでマグネシウムと反応させれば良いでしょう。
方法はいくつかあって、
- マグネシウムの量を増やす
- よく混ぜる
- マグネシウムをつけておく時間を長くする
などが、候補です。 「日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術」によると普段洗いの洗濯物には「アルカリ性液体洗剤」が良いとのこと。 今までは、何も考えずに粉末石けんを使っていたので、早速探してみました。 様々な洗剤が ... 続きを見る
私の場合は、マグネシウムを1kg以上使っており、pH試験紙でアルカリになることを確認しています。
前回の投稿:洗濯にマグネシウムを導入してみた
まとめ
洗濯マグちゃんに消費者庁が措置命令を出して驚きましたが、マグネシウム洗濯の効果を完全に否定するものではないと思われます。
改めて調べて、実験して、色々勉強になりました。
もちろん、この推論が間違っていることも十分に考えられるので、新しい情報も注視していきたいですね。