外貨の両替でよく出てくるキーワード「Revolut(レボリュート)」。
語末に「e」がないので、一瞬あれっ?っとなりそうです。
一見、海外向けと思えますが、国内利用でも十分にメリットがあります。
その特徴をまとめました。
※2023年4月17日(月)から、クレジットカードチャージで手数料がかかるようになります。 Revolut(レボリュート)の発表によると、2023年4月17日(月)からクレジットカードチャージした際に1.7%の手数料がかかるようになります。 例えば、1.0%還元のクレジットカードでチャージし ... 続きを見る
今までの使い方では損!? Revolutへのクレジットカードチャージで手数料がかかるようになります
Revolut(レボリュート)って何?
2015年にサービスを始めたイギリス発のデジタル銀行です。
モバイルアプリだけで完結する「Challenger Bank(チャレンジャーバンク)」と、いう括りになるそうです。
日本では2020年春頃からサービスが開始されたそうで、2022年現在は誰でも申込が可能です。
メリットは?
クレジットカードのように使える
Revolutでは、バーチャルデビットカードやデビットカード(いわゆるリアルカード)を発行することができます。
ですので、オンラインでも実店舗でも支払いに使えます。
よくあるサービスのリアルカードはサブスクやガソリンスタンドで支払えないものがほとんど。しかし、Revolutのリアルカードはこれらの支払いも可能です。
カードの名義人は本人の名前なので、私は公共料金や携帯電話の支払いにRevolutを使っています。
横から引っ張り出すと、カードが出てきます。アプリで有効化の処理をすると、使えるようになります。
また、ワンタイムバーチャルカードという使い捨てのカードも発行できます。
オンライン決済で相手にいつも使うRevolutのカード番号を知られるのが怖い、という場合に使えます。
発行回数は、1日最大5回まで。
サブスクやホテルなどの支払いには使えません。
3Dセキュア(3DS)に対応している
Revolutは3Dセキュアに対応しています。
ちなみに、「3D Secure 2.0」という新しい規格です。
これにより、PayPayやd払いなどのQRコード決済にも、モバイルSuicaへのチャージにも、使うことができます。
チャージにクレジットカードなどが使える
Revolutの残高チャージにクレジットカードなどが使えます。チャージする時の手数料は無料。
カードによってはRevolutへのチャージもポイント付与対象です。
それなら、直接クレジットカードを使うのと一緒じゃないの?と、思ってしまうところですが、そうでもありません。
例えば、イオンカードは「AEONCARD Wポイントデー」で、毎月10日に利用した分は通常の2倍ポイント付与されます。
つまり、月間利用分を10日にイオンカードからRevolutにチャージすることで、あらかじめポイント2倍付与の条件を満たしながら、日にちを気にせず使うことができます。イオングループを利用しない場合はこの方法がお得です。
他には、クレジットカード修行がやりやすくなります。
例えば、イオンゴールドカードのインビテーションは年間50万円以上という条件があります。
これを達成するには、公共料金・固定費をクレジットカード払いにするのがセオリーです。
イオンカードの修業が終わって、別のカードの修行をしたくなった時に、公共料金などの支払い方法を変更する手続きが面倒です。
あらかじめ、Revolutにしておけば、チャージするカードだけを変更すれば良いので楽です。
地味なところとして、ポイントの取りこぼしが防げます。
例えば、TカードPrimeは日曜日に利用すると1.5%還元ですが、詳細を見ると200円につき3ポイント付与されます。
つまり、199円までの利用は切り捨てられてしまうので、獲得ポイントは0。
そうならないように、日曜日にTカードPrimeからRevolutへ200円単位でチャージしておけば、無駄なくポイントが付与されます。
あとは、チャージしたRevolutで決済することで、ポイント付与に関するお買い物金額を気にしなくて済みます。
2022年12月27日より、RevolutへのチャージにおけるMastercardブランドのカードの取り扱いが停止されました。
銀行間の資金移動に使える
銀行送金やデビットカードでチャージすると、「出金・送金可能残高」として、扱われます。
これを、指定した銀行へ送金することができるのです。
振込手数料は2022年4月25日から5回まで無料(スタンダードプラン)、月額100万円を超えると2%かかります。
振込名義は「REVOLUTTECHNOLOG」、着金は即日ではなく、約2営業日かかります。
家賃の振り込みなどで使えるかも!?と考えたものの、振込名義が個人名ではないので断念しました。
イオン銀行ATMから出金できる
銀行送金やデビットカードでチャージした「出金・送金可能残高」は、イオン銀行ATMから出金できます。
手数料は25,000円(スタンダードプラン)まで無料、それを超えると2%かかります。
例えば、あおぞら銀行のATM出金手数料がかかるのを回避する方法として、Revolutにチャージしてイオン銀行ATMで出金することが考えられます。
マニアックな使い方ながら、レパートリーのひとつに加えておくのも良いでしょう。
デメリットは?
Apple Payには対応していない
Revolutは「Google Pay」に対応しているものの、「Apple Pay」には対応していません。
Apple Watchを持っているのに、対応していないのは残念でした。
還元がない
Revolutの決済(スタンダードプラン)には還元がありません。
メタルプランであれば、1%の還元(月5,000円まで)があるものの、月額1,980円がかかります。
月間の利用額が198,100~500,000円ならお得なので、該当するなら検討の価値があります。
まとめ
Revolutは海外へ行く時に便利と聞きますが、書き並べてみると国内の利用でもメリットがたくさんあります。
現在、イオンカードの修行をしていて、10日にチャージしたRevolutで公共料金やPayPay支払いをしています。イオンカード単体だと0.5%還元なものの、Revolutを使うことにより1.0%還元で修業ができて、とてもありがたいです。