日記 水耕栽培

うちは約4000円で!ファインバブル発生器をDIYしてみた

私が初めてファインバブルを知ったのはシャワーヘッドを変える時です。
これを使って湯船にお湯を溜めて入り、翌日お風呂掃除をしようとしたらいつもより皮脂が多くて驚きました。
実際に効果を実感した私は、洗濯機とホースの間につけるファインバブル発生器も買いました。目安の半分の洗剤量で汚れも臭いも無くなり、ずいぶんと楽をさせてもらってます。

それからしばらく経ち、ファインバブルのことはすっかり頭になかったのですが、最近調べている水耕栽培でこのキーワードを見つけてビックリ。
さらに、意外と安くDIYできるとのことで、早速作ってみました。

 

そもそもファインバブルって?

サイズが極小の泡のことです。
国際標準化機構 (ISO) の定義によると、泡の直径が100マイクロメートル以下のものをファインバブルとしています。
その中でも2つに分けられ、泡の直径が1~100マイクロメートル(μm)の気泡を「マイクロバブル」、1マイクロメートル以下の気泡を「ウルトラファインバブル」と定義しています。
1マイクロメートル(μm)は1ミリメートル(mm)の1000分の1の長さで、花王の調査によると日本人女性の髪の太さは60~100マイクロメートルとのことですから、いかに細かい泡か分かります。

一般社団法人ファインバブル産業会が2012年7月設立、ファインバブル学会連合が2015年4月1日に発足と、比較的新しい分野と言ってよいでしょう。

 

どんな効果があるの?

まだまだ新しい技術なので今後変わるかもしれませんが、現時点で分かっているのは次の通りです。
 

洗浄力がある

NEXCO西日本のトイレに採用されており、ニュースリリースによると、

  • 作業全体時間を約30%短縮
  • 水量を1/100程度に節減
  • 床面乾燥時間を約40%短縮

とのことです。
少ない水量や時間で同じ成果を挙げるわけですから、洗浄力があると言えますね。

 

水の生き物に良い

ファインバブルが有名になったのは、1990年代に広島でのこと。カキの養殖で赤潮の被害を免れたり、成長速度が上がったりしたことが報道されてからと言われています。
その後の研究で、カキの養殖に効果があると分かったそうです。

 

農作物にも良い

これがDIYするきっかけになりました。
例えば、東京大学の研究によると、オオムギ種子をナノバブル(ISOの定義でいうウルトラファインバブルのこと)入りの水につけておくと発芽率が良くなったそうです。
他にも様々な企業さんが活用例を公開しており、農作物に良い影響を与えるのではないかと考えられます。

その他の特性についてはこちらが詳しいです。
マイクロバブル・ナノバブルの基礎

 

どうやってファインバブルをDIYするの?

作り方を説明しているサイトによると、アスピレーターに水道の水圧を使って水を通すことでファインバブルが発生するようです。

 

DIYに必要なものは?

  • アスピレーター
  • 蛇口とつなぐもの
  • 空気吸入量を調整するもの

 

アスピレーター


ベンチュリ効果によって減圧状態を作り出すための器具で、主に実験で使われます。
製品によってファインバブルが発生するものもあり、調べた限りでは「MS-1」という型番のものが良いと判断しました。モノタロウの口コミに「マイクロバブル発生対応の金属アスピレーターは、35684722金属アスピレーター 本体のみ となります。」とモノタロウ公式アカウントからのコメントが入っています。

「MS-1」という型番のものならマイクロバブルが発生するとのことです。

 

蛇口とつなぐもの

MS-1のアスピレーターは接続口径が14mmなので、内径15mmのホースでつなぐことができます。
ホースは耐圧のものが良いです。
ダイソーにも内径が15mmで耐圧の物がありますが、臭いがきつかったので通販で買いました。

水圧がかかるので、耐圧と明記されている物が良いです。

ただ、うちの蛇口の口径が16mmだったので、アタッチメントを使いました。
このサイズなら、ダイソーで購入できます。ただし、水圧が高くなるとアタッチメントが蛇口から抜けてしまうので、お気を付けあれ。
 

ここでご紹介するのは一例で、蛇口のサイズ・形状に合ったアタッチメントをお求めください。

また、水圧が高いのでホースとアスピレーターをつなぐところにホースバンドを付けると良いとのこと。

蛇口とアスピレーターの間は水圧が高いので、ホースバンドで止めておくと安心です。

 

空気吸入量を調整するもの

アスピレーターの枝管から入る空気量で泡のサイズが決まります。
ほんのわずかなスキマを作るのに、8mmのキャップがちょうど良いです。

アスピレーターの枝管にこのキャップを被せると、ファインバブルを発生させるのにちょうど良いスキマになります。

 

出来上がりは?

こんな感じ。

上から、アタッチメント、ホース(ホースバンド付き)、アスピレーターの順につなぎました。枝管には8mmキャップを被せてあります。
ファインバブルが飛び散らないよう、水の出る所にチューブを付けるのも良いとのことです。

 

実際にファインバブルはできるの?

結論から言うと、できていると思われます。
ファインバブルも小さくなると視認できなくなるので、どうやって検証しようかと悩みました。
とりあえず、コーヒーカップの中に同じ量の食器用洗剤を入れ、そこに同じ水圧で水を注いだら?という方法でやってみました。
■蛇口から直接注いだもの↓

■DIYしたファインバブル発生器を通したもの↓

写真では伝わりづらいかもしれませんが、泡のサイズにやや違いが見られるのではないでしょうか。
DIYは成功とみて良いでしょう。

 

結局、お値段はいくら?

私の場合、3,574円かかりました。

品名 金額
アスピレーター 3,069円
ホース(内径15mm・長さ1m) 165円
ホースバンド 120円
アタッチメント1 110円
アタッチメント2 110円
合計 3,574円

 

まとめ

約4,000円で、お手軽にファインバブル発生器をDIYしてみました。
それを使うことで今後どんな変化があるか楽しみです。

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